◆ 査定額は売却依頼を獲得する価格？

「売却を考えているが、
何から手を付けたらいいのか分からない」

このような方は少なくないのではないでしょうか。

マンションの売却についてネット検索すると
「6社一括査定」「高く売りたいなら」など
広告が目に飛び込んできます。

「無料ならいいか」と
クリックされた方もおられるでしょう。

そこで、複数の不動産会社へ一括査定を
依頼したところ、

A社は2,000万円、
B社は2,200万円、
C社は2,400万円と、バラつきがありました。

どうして、このように査定額が200万円単位で
違うのでしょうか？

一括査定は、依頼を受けた不動産会社は※自社だけ
でなく、他社と競合していることは承知しています。
※他社件数が分かる仕組みがあるからです

すると、競合する中で、
まず売却依頼を獲得することが目的になり、

相場より高い査定額で過度に期待させ、
獲得を狙いに行くのです。

したがって、査定額はそもそも売れる価格ではなく、
不動産会社はあなたから【売却依頼を獲得する価格】
になっているのです。

私が、聞いた不動産会社では、
「相場の1.5倍で査定額を提示してますよ」と、
悪ぶれることなく話していました。

◆ 買い取り価格ではなく「予測価格」！

世の中の査定は「買い取り査定」が基本です。
買い取り査定だと提示額に責任が発生します。

「1,000万円で買い取ります！」と伝えた後で
「やっぱり900万円で」とは言えませんよね。

しかし、不動産の査定だけは、
買い取り時のように約束された価格ではなく、
「売れるかもしれない予測価格」にすぎません。

ゆえに、平然と相場より高い価格や、
逆に相場より安い価格の提示がなされています。

では、どうすれば本当に売れる価格を
知ることができるのでしょうか？

◆ 本当に売れる価格を知るには？

まず初めに、3～5社に机上査定を依頼します。
その際、査定書は郵送でお願いします。

届いた査定書の価格と内容を確認し、
およその評価を認識します。

次に、3社にしぼり、訪問査定を依頼します。
※本来、見ないと査定額は算定できません。

◆訪問査定会社を３社にしぼる方法

１、査定書が届いているところを選ぶ
そもそも査定書が届かないことがあります。

２、特徴の違う会社を選ぶ
地元業者、大手業者、実績のある業者などです。

３、担当者の得意分野やエリアで選ぶ
担当者の特徴はホームページで確認します。

訪問査定では、しっかり室内をチェックしてもらい、
最終価格を提示してもらいます。

査定額の根拠もしっかり教えてもらいます。
過去に売買されている事例も紹介してもらいます。

事例よりも査定額が高い場合、
安い場合の理由も確認しましょう。

そこで出た３社の平均が、
売れる価格と判断していいでしょう。

ただ、価格はあくまでも予測に過ぎないので、
鵜呑みにし過ぎるのは禁物です。

高い査定額に期待して売却を頼んだけれど
実際にはなかなか売れず、

時間と費用(管理費等)を無駄にしてしまったと
いう人を何百人と見てきました。

挙句の果てに、しびれを切らせた売主さんへ、
「市場が厳しく、価格を下げないと売れません！」と

口説かれ、結果、相場より安い価格で売って
しまったという話は決して少なくはありません。

◆ 査定で最も大切なこと！

査定ではどうしても価格重視になりがちです。
そこで、私が一番重点を置いていることがあります。

それは、査定額よりも『あなたのために
最善を尽くしてくれる担当者を見つける』ことです。

売主さんによっては最善が異なります。
早く売りたい方、高く売りたい方、
それぞれ売り方が違います。

「この人に私のマンションを託したい」と思える
担当者を探すことが売却で失敗しない肝になります。

・なぜ、この仕事をしているのか？
・やりがいを感じているのか？
・責任感はあるのか？

◆営業マンを見極める最大のポイントは

いろいろ、話し聞いてみて、
見極める最大のポイントは、

あなたが「この担当者から買いたい」と
思える人かどうかです。

あなたがこの人から買いたいと思える人なら
必ずあなたのために売ってくれます。

悩まれている方は、お気軽にご相談ください。