
◆ クローズアップ現代で放送!
NHKの「クローズアップ現代」で放送された、
『そしてローンだけが残った!』はご覧になり
ましたか? 私は見逃がしてしまいました。
翌日、スタッフの﨑重さんから「村長さん、昨日
見ましたか?」「ごめん見てなかった」
すると、一部始終を教えてくれました。
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地元で活躍している住宅メーカーさんが
次々と経営破綻に追い込まれ、新築の注文を
していた建築主様が被害を被っている・・・
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新築の建売住宅やマンション分譲において
売買契約時に支払う「手付金」などは、一定の額
まで救済されるよう、法制度が整っています。
ですが、建物完成前に支払った金銭
(手付金以外の代金)については保証されず、
途中で請負会社が倒産すると、大変です。
取材をされた方は、請負会社が建築途中に
「もう少しお金を前倒しで入金してもらえたら、
最終残金をおまけしますよ」と言ってきたそうです。
一部とはいえ代金(中間金)を支払ってほしいと
いう提案は、請負会社の「少しでも資金回収をし
たい」という【都合】が感じられます。
ですが、“おまけ”の額が100万円や300万円と
いった大きな額になると、注文者様も「支払いが
少なくなるなら」と、つい中間金を多めに
支払ってしまったのでしょう。
ところが、その請負会社が経営破綻に
追い込まれてしまい、建築工事が途中でストップ
してしまった・・・!!
・・・というのです。
そうなると、残されたのは「住宅ローン」と
「土地」と「建築中(未完成)の建物」です。
中には、土地(更地)のまま手つかずで、
なんの救済もないという方もおられたようです。
最悪ですよね・・・!!
そう話す﨑重さんの鼻息は荒く、
「こんなことあっていいのですか!?
村長さん!?」と、すごい勢いです。
地元で有名な工務店だったからこそ、信用して
建築をお願いした方も多いはずです。
とても許せるようなことではありませんね。
◆ トラブルを回避する方法!
では、どうすればトラブルを回避できたのでしょうか?
(1)条件変更は断る
契約した条件と違う支払い請求を受けた場合は、
絶対に断る。どんなに好条件を出されても断る。
(2)専門家に相談
弁護士、司法書士、公共相談窓口などに
入ってもらい対応する。
強引に要求されると断れない方もおられますので、
そんな時は専門家に間へ入ってもらい、
直接話さないようにするといいでしょう。
(3)最後の手段
通常このような場合、大半が工務店側の資金繰りが
悪くなっていると考えられるため、思い切って
手付金を放棄するなどして解約する。
その結果、損害を最小限に抑えることができる。
解約することで、手付金は戻ってきませんが、
住宅ローンは組まずに済みますので、
建築中の未完成の家やローンだけが残ること
からは、逃れられます。
事前に工務店の財務状況を※調べたいときは、
niftyビジネスデータ・リサーチ企業情報などで
検索できます。
近年の売上推移や借入金などが確認できますよ。
※詳しい情報は有料です。
※企業によっては情報がない場合もございます。
可能な限り契約段階で支払い条件を
「完成してから払う」ように交渉してみましょう。
◆ 支払い条件の確認!
一般的には、
「契約時に請負金額の10%、工事着手時に
30%、上棟時に30%、完成時に残金30%」
をよく目にします。
住宅メーカーによって、割合や条件はまちまちです。
番組に取り上げられていた住宅メーカーさんは、
契約時にローンを先に組んでもらい、
全額の支払いを済ませてから、
工事に着手していたようです。
そして、そのメーカーさんが破綻してしまったため
【残ったのは、土地と住宅ローンだけ】という
悲惨な状態になってしまいました。
条件変更がある場合は、即答せずに、
一旦考えてから回答しましょう。
さらに、専門家にも相談しましょう。
ひとりで悩まないでください。
きっと、糸口は見つかります。
お困りの際は、ご相談ください。
回答が困難な場合は、専門家をご紹介します。
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