
◆ お客様から聞いた実話が酷すぎた!
私がヒアリングで「他にも見学されたマンションは
ございますか?」と質問したところ、お客様は
「新築のモデルルームを見学しました」と
おっしゃいました。
「どうでしたか?」と、感想をお聞きすると
【スゴイ】内容の返答がありました。
モデルルームで対応してくれた担当者から購入に
際しての資金計画で「毎月の返済額は13万円に
なります」と説明があったそうです。
しかし、その額はお客様の希望返済額を超えて
いました。
お客様が「う~ん」と悩まれていると、
その営業マンはさらにトンデモナイことを
提案してきました。
「奥さんは働いて、ご主人は車を売っては
どうですか?そして、もっと頑張ってもらえれば
なんとかなりますよ!」
私はビックリするよりもまず、
そんな無責任なことを平然と言い放つ営業マンが
未だに存在するのかと、呆れてしまいました。
お客様のお子さんはまだ赤ちゃんで、
奥様はしばらく働ける状態ではありませんし、
車も必要です。
営業マンの発言は、完全に「売り手側の勝手な
論理」でしかなく、お客様(買い手側)の事情に
配慮した提案では全くありませんでした。
◆ 低金利の勧誘に注意!
さらに、その営業マンは、
「金利は提携ローンの0.65%でお得です!」
と付け加えました。
0.65%は、確かに安い金利です。
新築分譲会社は、金融機関と一定の提携ローンを
結んでいます。
銀行側としても、お客様を少しでも多く自行へ
斡旋してもらうために、【低金利】を武器に
勧誘してきます。
ただし、ここで注意すべき点は、今回のケースだと
住宅ローンがスタートした、初めの1~3年間だけ
【特別安い固定金利】が設定されていることでした。
その期間が終了した後は、
設定金利が上がる仕組みなのです。
当初の数年間だけは間違いなく安くなるので、
その返済額の提示は、決して違法ではありません。
しかし、安い期間だけの返済額を提示して、
あたかもこの額が最後まで続くような錯覚を
起こさせる提案は違法です。
ですが、その【安さ】だけを営業マンは
アピールしてくるので、お客様も「それぐらい
なら払えるかも」と、思ってしまうのです。
◆ 資金計画は長期で考える!
初めはなんとか支払えたとしても、金利が上がれば
もちろん支払い額も上がります。
お子さんの教育費もこれから掛かる時期に
住宅ローンの支払いまで上がってしまうと、
たちまち生活が苦しくなる可能性だってあります。
プロとして住宅を販売しているのなら、少なくとも
お客様の家族構成などにも配慮した、長期的な
資金計画が必要です。
今回のケースは、お客様がしっかり勉強されており
今後の金利上昇も想定し、無理をしない方向で
話がまとまり、後日キャンセルをされたそうです。
・・・ホッとしました😊
もし、このようなことにあなたが遭遇されましたら
その場で即答せず、もう一度しっかり考えてから
答えを導き出してください。
提案内容に不安や疑問がある場合は、
私までお気軽にご相談ください。
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